大家好!
存現文について、初めから一緒に学んでいきましょう!
これを読めば「存現文とは何か?」わかります!
【中国語】存現文とは何か
存現文とは、存在や出現・消失を表す文のこと。
存現文は大きく2つに分けられます。
- 存在文
- 現象文
存現文について詳しく知るためには、「存在文」「現象文」に分けて理解する必要があります。
この記事では「存在文」「現象文」について、それぞれ詳しく説明していきます!
【中国語】存現文①: 存在文について理解する
存在文とは、動詞の直後に助詞“着”を置き、「特定の空間になにかが存在している」ということを表す文のことです。
基本形:
<場所詞> + <動詞> + “着 ” + 「不定のもの」
例文:
“这张桌子上摆着一些碟子。”
―このテーブルには、いくつか小皿が並べられている。
存在文の基本的な用法
<場所詞> + <動詞> + “着 ” + 「不定のもの」
この<場所詞>という概念は、存在を表す“有”を参考にしてください。
一歩進んで|「放在桌子上」「桌子上放着」の違い
<動詞> + “在”の表現では、対象物が明らかであることに対して、存在文では、対象物が「不定のもの」である必要があります。
例文:
“他把书放在桌子上。”
―彼は本を机に置いた。
“桌子上放着一本书。”
―机にはある本が置かれている。
「机の上に本がある事実」は変わりませんが、「その本が特定のものなのか」もしくは、「まだよくわからないものなのか」、という違いがあります。
基本的に存現文では、「不定のもの」を言う時に“一个”、“一本”などの量詞や“很多”などを伴うことが多いです。
存在文「着 」の例文
よく使う存在文にはどんなものがあるのか確認していきましょう。
“那条路上停着很多共享单车。”
―あの道にはたくさんのシェアバイクが停まっている。
“门口围着一批人。”
―入口には、多くの人がたかっている。
“墙上挂着一幅很大的中国画。”
―壁には大きな中国画が掛かっている。
“现在外面刮着风”
―今外は風が吹いている。
“他手上拿着一本词典。”
―彼は手にある辞書を持っている。
“赏樱花的时候,樱花树下坐着很多人。”
―花見をするとき、桜のもとにはたくさんの人が座っている。
“公园里种着很多很漂亮的花。”
―公園には、たくさん綺麗なお花が植えられている。
“这个房间里放着很多行李。”
―この部屋には、たくさんの荷物が置かれている。
【中国語】存現文②: 現象文について理解する
現象文とは、「特定の場所になにかが出現した」「特定の場所でなにかが消失した」を表す文のことです。
基本形:
<場所詞> + <動詞>(+<補語>) + “了” +「不定のもの」
※<補語>は、結果補語か方向補語。
基本的に<補語>か“了”はどちらかがあれば問題ありません。
現象文は大きく2種類に分けられます。
- 出現を表す
- 消失を表す
それでは、どういう意味なのか確認していきましょう。
【中国語】現象文の使い所
現象文はどういう場合に使うのかを、①出現を表すもの、②消失を表すものに分けて見てみます。
①出現を表す現象文
無いところに出現する場合
“我们班来了一个新同学。”
―私のクラスに新しい子が来た。
“这一带新开了一些时尚的商店。”
―ここらへんには、オシャレなお店が幾つか新しくオープンした。
見知らぬものが目の前に現れるという場合にも使われます。
“那时我看见前面走过来了两个男生。”
―あの時、私は前から二人の男子学生が歩いてやってくるのが見えました。
“后面开过来了一辆公交车。”
―後ろから一台バスがやってきた。
②消失を表す現象文
この用法は、日本人にとってわかりにくいかと思いますが、しっかり覚えましょう!
“最近校园里死了一个人。”
―最近キャンパス内で、ある人が亡くなった。
“我们宿舍里搬走了几个人。”
―私たちの寮から何人か引っ越していった。
「客人来了」と「来客人了」の違い
さて「客人来了」と「来客人了」の違いは一体なんでしょうか?
ここで中国語の「基礎の基礎」に戻ってみましょう。所在の“在”ではこう書きました。
「既知→未知」の順番で行われることが多い
だから、“教室里有他”は使えませんでした。つまり、「客人来了」と「来客人了」の違いはこうです。
「客人来了」・・・先約の客(特定)が来た。
「来客人了」・・・(どなたかわからないが、)お客さん(不特定)が見えた。
もう一つ例を見てみましょう。
「车来了」の「来车了」違いは説明できますか?
「车来了」・・・(待ってた)車が来た。
「来车了」・・・(急に後ろから/前から)車が来た。
※東北の一部の地域では、待ってたバスが来たときにも「来车了」が言えるようです。
後ろから誰かの車が来たのを伝える時は、「后面来车了!」と言うわけですね。
このように、現象文の特徴は、不特定(未知)のものが現れたり消失したりするところにあります。
まとめ:存現文は存在文と現象文に分かれる。
今回は、存現文について「存在文」「現象文」に分けて詳しく説明しました!
場所詞の作り方や量詞の概念を忘れてしまったひとは、学習しなおしましょう!
文法事項を1つ1つ積み重ね、中国語マスターへの道を進みましょう!