中国語

【中国語文法基礎】所在を表す “在”

所在を表す "在"

大家好!

今回は、所在を表す “在” について説明します。

また、所在を表す “在” には、存在を表す “有” でも使用する 「場所詞」の概念が登場します。

逆に、場所詞の概念が理解できていれば、所在を表す “在” は楽勝!

【中国語】所在を表す “在” とは

所在を表す “在” とは、「(特定の人・物)が(ある場所)にある/いる」を表す文法項目です。

<特定の人・物> + “在” + <ある場所>

例:
“我姐姐在家里。”
—私の姉(特定の人)は、家にいます。

存在を表す “有” を理解していれば特に問題ないですね!

【中国語】所在を表す “在” の特徴

ここでは、 所在を表す “在” の特徴について説明します。

所在を表す “在” の用法

所在を表す “在” では、存在を表す “有” と同様、「場所詞」を使用します。

つまり、
<特定の人・物> + “在” + <場所詞>

ということになります。場所詞の作り方については、存在を表す “有” で確認してください。

所在を表す “在” と存在を表す “有” の違い

では、所在を表す “在” と存在を表す “有” では何が違うのでしょうか?

所在を表す “在” と存在を表す “有”

①所在を表す “在”
「李先生が教室にいます。」

<特定の人・物> +“在” + <場所詞>
李老师 + 在 + 教室里


②存在を表す “有”
「教室に、ある人がいます。」

<場所詞> + “有” + <不特定の人や物>
教室里 + 有 + 一个人

違いはわかりましたか?

その人や物が特定であるか、不特定(不定)であるかの違いです。

もっとわかりやすく言えば、視点の違いです。

①人や物に焦点を当てて語る
②場所に目をやって、そのあとに人や物が目に入る

〇他在教室里。
×教室里有他。

このように考えると感覚がつかめると思います。

一歩進んで

“教室里有他” はなぜダメ?

これについては、人間の認知プロセスを理解する必要があります。

ものすごく簡単に説明すると、人が認知的な処理をするときには、

「既知→未知」の順番で行われることが多い

ということです。

これについては、もしかしたら、英語で「旧情報は左、新情報は右」などと習ったかもしれません。そのことが、この文法でも言えるわけです。

特定の、もしくは、意識されている対象が先にきて、そのあとに言葉が続きます。

【中国語】所在を表す “在” の例文を見てみよう!

最後にまとめて例文を確認しておきましょう。

所在を表す “在” の例文

“你在哪里?”
—あなたはどこにいる?

“他们现在也一定还在图书馆里。”
—彼らは今もまだきっと図書館にいるはずだよ。
※”他们现在一定也还在~。”でも可。

“电梯在你后边”
—エレベーターはあなたの後ろにあります。

“在吗?”
—(主にチャットで)いますか?/もしもし?

“那个教室里有地球仪吗?”
—あの教室には、地球儀がありますか?

まとめ:所在を表す “在” は、特定の人や物がどこにあるかを表す文法項目

今回は、所在を表す “在” とは何か、存在の “有” とは何が違うのかを確認しました。

特に場所詞についての理解が足りないと思ったら、存在の “有” の項目を読んで確認しましょう。

文法事項を1つ1つ積み重ね、中国語マスターへの道を進みましょう!

ABOUT ME
唐
Webメディア外大.net 言語地域記事 総合ディレクター。 日本語教育能力検定、HSK6級合格済。北京清華大学,漢語最高クラス首席修了。タピオカが主食。 /※中国語ピンイン担当:後輩ayaくん/