大家好!
今回は、基本事項でありながら、上級者も適当に済ましがちな「量詞」について学習しましょう。
よく使う表現にしぼって紹介していきますから、比較的簡単に覚えられるはずですよ。
【中国語】量詞とは
簡単に言えば、
量詞とは、物を数えたり、動作の回数や時間の長さを数えたりするときの単位のことです。
日本語では、物を数える時に使用するものを「助数詞」ということがありますね。
例:
「ノート1冊」,「ペン1本」,
「消しゴム1個」
この「冊」,「本」,「個」が、中国語の「量詞」にあたります。
中国語では、一体どのような物がこれに該当するのでしょうか?
確認していきましょう。
【中国語】量詞の特徴
ここでは、量詞の特徴について説明します。
中国語では、
- 事物を数えるもの →名量詞
- 動作量を数えるもの →動量詞
- 時間の長さを数えるもの →時量詞
の3種類にわけることがあります。
中国語学習者が「量詞」といった時には、基本的に①「名量詞」を指します。
また、このページでは、その名量詞について説明していきます。
②については動作量表現を、③については時量詞を使った表現を参考にしてください。
量詞(名量詞)とは
名量詞とは、量詞のうち、事物を数える単位に使われるものです。
使われる量詞(名量詞)は、対象の形状などによって変わりますが、体系的なので覚えやすいと思います。
よく使われる量詞(名量詞):
量詞 | 説明 | 該当する単語例 |
个 ge |
だいたいの 名詞に使える |
哥哥,东西 |
首 shǒu |
詞や歌 | 诗,歌儿 |
本 běn |
書籍 | 书 |
只 zhī |
動物、船 | 老虎,狗,小船 |
杯 bēi |
日本語の杯と同じ | 水,酒 |
支 zhī |
棒状のもの、 歌や楽曲 |
笔,香烟,歌儿,乐曲 |
张 zhāng |
枚、口や顔、 広い表面をもつもの |
纸,照片,桌子,嘴 |
辆 liàng |
車 | 汽车,自行车 |
碗 wǎn |
日本語の碗と同じ | 拉面,米饭 |
条 tiáo |
細長いもの、メッセージ、 関連した動物 |
街,河,消息,新闻,狗 |
封 fēng |
封入されたもの | 电子邮件,信 |
双 shuāng |
対になっているもの | 鞋子,筷子 |
説明欄を簡略化しているので、細かい説明は辞書で確認してください。
そうですね。学習レベルに合わせて、少しずつ覚えていきましょう。
注意
“个” という量詞については、強調がないかぎり、 “ge” と軽声で発音されます。
中国語に比べ、日本語の助数詞のほうが規則がわかりづらいことがあります。
例えば、馬は今では一頭と言いますが、昔は一匹と呼びました。また、蝶々や警察犬は一匹よりも一頭のほうがしっくりくることもあります。
警察犬に関しては、蚕と同じように人間に利益がある、賢いものということで “頭” が使われ、馬と蝶々に関しては明治時代の英語 “1 head”からの訳語が影響しているという説があります。
ところで、 “一条狗” (一匹の犬)はどこから来たのでしょうか??
※ ネイティブにとって、“一只狗” よりも、“一条狗” の方が強そう、大きそうなイメージがあります。
量詞(名量詞)の使い方
ここでは、量詞(名量詞)の使い方について説明します。
基本形:
<数詞> + <名量詞> + <名詞>
例:
“我有一本中文书。”
Wǒ yǒu yìběn zhōngwén shū.
—私は中国語の本を一冊もっています。
“她有两个手机。”
Tā yǒu liǎng ge shǒujī.
—彼女は携帯を二つもっています。
“他有三支笔”
Tā yǒusān zhī bǐ.
—彼は、ペンを三本もっています。
“他们有五只狗”
Tāmen yǒu wǔ zhǐ gǒu.
—彼らは、5匹犬を飼っています。
また、指示代名詞がある場合は、
<指示代名詞> + <数詞> + <量詞> + <名詞>
というように数詞の前に置きます。
例:
“那张照片在哪里?”
Nà zhāng zhàopiàn zài nǎli?
—あの写真はどこにある?
“那两个人呢?”
Nà liǎng ge rén ne?
—あの二人は?
“我也有这两本书!”
Wǒ yěyǒu zhè liǎng běn shū!
—私もこの2冊持ってる!
“那张” というのは、 “那一张” の “一” が省略された形と覚えればいいですね。
注意
“二”, “两”の違いで述べた通り、
量詞の前にくる数詞は基数なので “两” liǎngを使用します。
まとめ: 量詞(名量詞)とは、事物を数えるときに使用する単位のこと
今回は、量詞(名量詞)について解説しました。
特別難しいことはありません。
それぞれどういうイメージを持つ単語なのか理解して覚えていきましょう!
関連:動作量表現、時量詞を使った表現
文法事項を1つ1つ積み重ね、中国語マスターへの道を進みましょう!