大家好!
今回は 動詞の重ね型について説明します。
重ね型って何?動詞が重なる?
いったいどういうことでしょうか。さっそく見ていきましょう!
【中国語】動詞の重ね型
動詞の重ね型とは、動詞を重ねることで語気を和らげる文法項目です。
基本形:
<動詞> + <動詞> + <目的語>
また、動詞と動詞の間に “一” や ”了” が加わることがあります。
例:
“我去看看他。”
—私はちょっと彼を見に行きます。
“你们应该好好休息休息吧!”
—あなたたちはちょっとしっかりと休むべきです。
それでは、動詞を繰り返すときの注意点などを見ていきましょう。
【中国語】動詞の重ね型の特徴
ここでは、動詞の重ね型の特徴について説明します。
重ね型にできる動詞は限られている?
まずは、どんな動詞が重ね型にできるのかについて説明する必要があります。
といっても中国語のすべての単語を書き出すわけにはいかないので、傾向と基礎的な語を取り出しておきます。
重ね型にできる動詞傾向
①動作や行動を伴う単音節動詞は、基本的に重ね型にできます。
重ね型にできる例
看看―ちょっと見る
说说―ちょっと言う
试试―ちょっと試す
※”去” や “吃” 等は基本的に使わない
⇒去一趟,吃一下,尝一尝を使うことが多い。
②2音節の動詞は重ね型になりにくい
重ね型になる例:
研究研究―ちょっと研究する
讨论讨论―ちょっと語る
考虑考虑―ちょっと検討する
動詞の重ね型の用法
単音節であれ、2音節であれ、
動詞を重ね型にすると語気を和らげる効果があります。
そのため、依頼の表現でも確認したように
依頼やおススメで重ね型を使うことが多いです。
例:
“你能帮我找一找吗?”
―ちょっと探すの手伝ってくれませんか?
“你们应该好好休息休息吧。”
―あなたたちはしっかりと休んだほうがいいよ。
※回数や時間ではなく語気を和らげるので、”好好”(しっかり)や”多”(もっと)等とも連用できる。
それでは、基本的なルールを3つ確認しておきましょう。
基本的なルール①:
目的語には数をつけない。
〇”我看看书。”
×”我看看一本书。”
※”我看看这两本书” のように特定性があればok
基本的なルール②:
修飾語に使えない
〇”我昨天看的书在哪里。”
×”我昨天看了看的书在哪里”
基本的なルール③:
進行中の動作や、同時進行の動作には使えない。
×”我正在看看书。”
×”我一边看看书,一边听听音乐。”
それでは、単音節の場合、2音節の場合について説明します。
単音節の場合
単音節の場合は、
動詞と動詞の間に “一” “了” を挿入することができます。
“想一想”―ちょっと考える
“想了想”―ちょっと考えた
2音節の場合
2音節の場合は、
動詞と動詞の間に “了”のみ挿入することができます。
“考虑考虑”―ちょっと検討する
“考虑了考虑”―ちょっと検討した
また、
口語では重ね型よりも”一下”を使うことが多いです。
“我之后再考虑一下啊。”
―また後で考えますよ。
【中国語】動詞の重ね型の例文
それでは、最後に動詞の重ね型の例文を見てみましょう!
“你试一试吧。”
—ちょっとやってみ。
“我想让你听一听这首歌。”
―あなたにちょっとこの曲を聞いてほしい。
“请你尝一尝。”
—ちょっと味見してみてください
“我们去散散步吧。”
—私たちはちょっと散歩しに行きましょうか。
※散步の動詞は”散”
“走时说一说。”
—行くとき言ってね。
※友達の寮に入る際、受付け係に言われる。
“你们再讨论讨论吧。”
—あなたたちはまた話しあってみてください。
まとめ:動詞の重ね型とは、動詞を反復させて語気を軽くする表現。
今回は、動詞の重ね型の用法を説明しました。
動詞の重ね型は、もともと回数や時間を短くするというものから、語気を和らげるという意義を生みました。
依頼をするときに、ぜひ重ね型を使ってみましょう。
文法事項を1つ1つ積み重ね、中国語マスターへの道を進みましょう!