大家好!
今回は、動作の進行を表す副詞 “在”とペアで学習することの多い、
状態の持続を表すアスペクト助詞 “着” を解説していきます!
それでは、さっそくみていきましょう!
【中国語】状態の持続を表すアスペクト助詞 “着” とは
状態の持続を表す “着” とは、
動作性の弱い動詞の直後において「~ている」を表す語気助詞です。
基本形:
<動詞> + “着”
また、語気助詞 “呢”を文末に用いることもあります。
例:
“我在床上躺着”
―私はベッドに横になっている。
“我站着听课。”
―私は立って授業受ける。
“墙上挂着一幅中国画”
―壁に中国絵画がかかっている。
では、どんな特徴があるのでしょうか?
【中国語】状態の持続を表すアスペクト助詞 “着” の特徴
ここでは、状態の持続を表すアスペクト助詞 “着”の特徴について説明します。
主に、三つの用法がありますが、まずは副詞 “在”との違いを見てみましょう。
副詞 “在”と アスペクト助詞 “着” の違い
まず、副詞 “在”と、アスペクト助詞 “着” の違いについて簡潔にまとめます。
用法 | 重点 | |
副詞 “在” | 動詞句の前に置く | “動作”の進行 |
アスペクト助詞 “着” | 動詞の直後に置く | “状態”の持続 |
①服を着ている(今袖を通している。)
我正在穿衣服。
②服を着ている(裸ではない。)
我穿着衣服。
という二つの表現が、日本語では「~ている」という同じ形で表現されるので混同してしまうのです。
ここで新たな知識、アスペクト助詞 “着”は、
動作性の強い動詞につけることができません。
〇 “他在打电话。”
―彼は電話をしています。
× “他打着电话。”
―彼が電話をしていると。
この場合、後続する文が来る場合は可能です。なんだか、アスペクト助詞 “了”の使い方と似ていますね!
“他(正)打着电话,外边打雷了。”
―彼が電話をしていると、外で雷が落ちた。
それでは、 状態の持続を表す語気助詞 “着” の用法について見てみましょう。
Ⅰ.動詞述語文での用法
動詞述語文とは、動詞が述語になる文のことです。
その動詞に、<動詞>+着のセットを使うということです。
例:
“我在床上躺着。”
―ベットの上で横になっています。
“孩子们在桌子上坐着。”
―子供たちがテーブルに座っている。
Ⅱ.連動文での用法
主に、連動文の一つ目の項で用いて、手段を表す用法。
例:
“他们走着过来。”
―彼らは歩いてやってきます。
“老师站着上课。”
―先生は立ったまま授業をします。
Ⅲ.存在文での用法
存在文で用いて、後ろにくる名詞がどのようであるか表します。
例:
“这个房间里放着你们的行李。”
―この部屋には、あなた方の荷物が置かれている。
“海报上面写着「齐心协力」这四个字。”
―ポスターには、「心を一つにして協力しましょう」という4文字が書かれている。
そのほかの用法
そのほかにも、二つほど大事な用法があります。
どちらも、主に動作性の強い動詞を用いた場合ですね。
①複文の従属節で「~していると/が」を表す用法
“外边下着雪,可没我想像的那么冷。”
―外で雪が降っているが、想像よりは寒くない。
“他(正)打着电话,外边打雷了。”
―彼が電話をしていると、外で雷が落ちた。
②「~着~着」(~しているうちに)という用法
“我弟弟跑着跑着,突然跌倒了”
―弟は走っているうちに、突然倒れた。
“这个字很难写,写着写着就走样了”
―この字は書きにくくて、書いているうちに不格好になる。
まとめ:アスペクト助詞 “着” は、動作性の弱い動詞の直後について状態の持続を表す。
基本的な用法は3つです。大変わかりやすいと思います。
余裕がある人は、以下もお忘れなく。
動作性の強い動詞を用いる時は後続内容を用意すること。
文法事項を1つ1つ積み重ね、中国語マスターへの道を進みましょう!