大家好!
今回は、様態補語/程度補語と「得」の使い方についてわかりやすく説明します。
上級者でもたまに間違えてしまう文法項目ですが、しっかりと学習しましょう。
【中国語】様態補語/程度補語と「得」とは
様態補語/程度補語とは、
動詞や形容詞の直後に構造助詞「得」を置いて、その状態を補足説明する文法項目です。
※参考書によって、様態補語/程度補語/状態補語という名称が使われます。
基本形:
<動詞> + “得” + 様態補語
<形容詞> + “得” + 様態補語
※様態補語には、語やフレーズや主述文が使用されます。
例文:
“我吃得很慢,你先走吧。”
―私は食べるのが遅いので、あなたは先に行っててください。
“他做中国菜做得很不错。”
―彼は中華料理を作るのがなかなかうまいです。
“我累得连饭也不想吃。”
―私は疲れて、ごはんさえ食べたくない。
このように動作や状態の補足説明する表現方法です。
【中国語】様態補語の特徴
様態補語が使われるのは、
動作の状況や様子の補足説明をするときのみ!
「経済を学ぶのは難しい」
は、ただのお気持ち表明で、学んでいる状況に対して補足説明しているものではないので様態補語は使えません。
※“学习经济很难。”
また、大きく2種類に分けられます。
- “得”の前に目的語がない
- “得”の前に目的語がある
まずは、2種類ともに共通である、否定形/疑問形の作り方を見てみましょう。
否定形/疑問形の作り方
否定・反復疑問は補語の中で行います。
“小明唱得很好。”
―明くんは歌うのがうまい。
“小明唱得不好”
―明くんは歌うのがうまくない。
“小明唱得好不好?”
―明くんは歌うのがうまいですか?
もちろん文末に“吗?”を付けて疑問を表すこともできます。この疑問文がよく使われます。
“小明唱得好吗?”
―明くんは歌うのがうまいですか?
① “得”の前に目的語がない場合の用法
<動詞>/<形容詞> + “得” + 様態補語
を意識して作文すれば基本的には問題がありません。
例文:
“我昨天睡得很晚。”
―私は昨日寝るのが遅かった。
“我每天睡得很晚。”
―私は毎日寝るのが遅い。
※習慣に対しても使える。
“我忙得没时间吃饭。”
※“没时间吃饭”については、連動文で解説しています。
“正值春运,列车上挤得走不过去。”
―まさに今は春節時期の移動ピークにあたるので、車内は混み合っていて通り抜け出来ない。
② “得”の前に目的語がある場合の用法
動詞は必ず“得”の直前に置きます。
<動詞> + <目的語> + <動詞> + “得”
例文:
“他说日语说得非常流利。”
―彼は日本語を話すのが非常に流ちょうだ。
“小明写文章写得很好。”
―明くんは文章を書くのが上手だ。
“我儿子滑雪滑得真不错。”
―私の息子は雪を滑るのが本当にうまい。
“我游泳游得很慢。”
―私は泳ぐのが遅い。
また、結びつきが弱い「動詞+目的語」のセットにおいては、一つ目の動詞を省略することができます。
つまり、上二つのような「動詞+目的語」がはっきりしている場合は以下のように変形できます。
〇 “他日语说得非常流利。”
〇 “小明文章写得很好。”
逆に、下二つのような離合詞は「目的語 + 動詞 + “得”」になりにくいです。
× “我儿子雪滑得真不错。”
× “我泳游得很快。”
ちなみに
〇 “我儿子滑得真不错。”
〇 “我游得很快。”
ということはできます。
【中国語】様態補語と「得」の例文
それでは最後に例文を見てみましょう。
“祝你玩得开心! ”
―楽しんでください!
“他长得很帅。 ”
―彼は格好いい。
※“他很帅”よりも底からイケメンな感じ。
“我不知道为什么,小明急得手忙脚乱。 ”
―どういうわけか、明くんは慌てふためいている。
“他一直忙得不可开交。 ”
―彼はずっときりきり舞いである。
“今天早上我忙得连吃饭的时间也没有。 ”
―今朝は私は忙しくてごはんを食べるじかんすらなかった。
“毕业典礼的那天,李老师激动得热泪盈眶。 ”
―卒業式の日、李先生は感涙にむせんでいた。
“我女友走路走得很快。 ”
―私の彼女は歩くのが早い。
まとめ:様態補語とは、動詞か形容詞の直後に“得”を置いた後、なんらかの補足説明を行う表現。
今回は、様態補語と「得」について整理してみました。
マスターしたあなたは、様態補語特有の表現(「得很」「得要命」)を学んでいきましょう!
文法事項を1つ1つ積み重ね、中国語マスターへの道を進みましょう!