大家好!
今回は中国語で頻繁に用いられる、“跟” “像”の用法について説明していきます。
さっそく見ていきましょう。
比較文 “跟/和~一样” “像~一样”とは
比較文の “跟/和~一样” “像~一样”は、「~と同じ」「~のようだ」を表します。
それぞれの基本構文は以下の通り。
“跟/和”(~と)
- 肯定:A跟B一样/差不多(C)
- 否定:A跟B不一样
- 疑問:文末に“吗?”を付ける
※特に否定形式に注意。
“像”(~のようだ)
- 肯定:A像B一样(C)
- 否定:A不像B+这么/这样/那么/那样C
- 疑問:文末に“吗?”を付ける
※特に否定形式に注意。
それでは細かい意味と用法の違いを確認していきます。
“跟/和~一样”の意味と用法
ここでは、“跟/和~一样”の肯定形、否定形、疑問形を確認します。この表現において、跟と和は同義と言えます。
詳しくは“跟”と“和”と“对”の違いを参照。
“一样”の前に “完全”(まったく), “很”(とても)といった副詞を前につけることもできます。
肯定形
①A跟/和B一样(C)
意味:AはBと同じ(くらいC)だ
例文:
“他的年纪跟小明一样。”
―彼の年は明くんと同じだ。
“那个苹果的价格跟这个一样贵。”
―あのリンゴの価格はこれと同じくらい高い。
②A跟/和B差不多(C)
意味:AはBとほぼ同じ(くらいC)だ
例文:
“他的意见跟这个差不多。”
―彼の意見とこれはほぼ同じだ
“小明的个子和我差不多高。”
―明くんの背と私はほぼ同じくらい高い。
否定形
否定形は、“不一样”もしくは“不同”と言います。
例文:
“他的身高跟小明不一样高。”
―彼の身長は明くんは同じくらい高いんじゃない。
※ふつうは我和他身高不同/不一样
“有没有跟他不同的意見?”
―彼と違う意見はありますか?
“你的想法和我的想法很不一样。”
―あなたの考えと私の考えはかなり違う。
疑問形
文末に“吗?”を置く方法を使う場合が多いです。反復疑問文の場合は、“一样不一样”を使います。また、形容詞を反復させることはできません。なぜなら同じかどうかということが重要だからです。
例文:
“这个和那个一样不一样?”
―これとあれは同じですか?
“他跟你一样高吗?”
―彼とあなたは同じくらい高いですか?
また教科書や参考書には以下のような文が載っているかもしれません。
“他跟你一样高不一样高?”
―彼はあなたと同じくらい高い?
しかし、この言い方は複雑すぎて口語で使うひとはほとんどいません。もしこれを表現したいなら以下のように言うことが多いです。
“他跟你是不是一样高?”
―彼はあなたと同じくらい高いんか?
判断を表す“是”で学習した、“是不是”を使うわけですね!
“像~一样”の意味と用法
ここでは、“像~一样”の肯定形、否定形、疑問形を確認します。
また、“像”は“一样”なしでも「~に似ている」を表すことができます。”像”の前に “很”(とても)という副詞を前につけることもあります。
肯定形
①A像B一样
意味:「AはBのようだ」
例文:
“他说的日语像日本人一样。”
―彼が話す日本語は日本人みたいです。
“这种说法,像我妈妈一样。”
―その言い方は、私のお母さんにそっくりです。
“像你一样努力学习的话,我的成绩肯定会高一些的。”
―あなたのように頑張って学習すれば、私の成績は必ず高くなることでしょう。
①A像B这么/这样/那么/那样C
意味:AはBのようにCだ。
※”这”は近くにある、“那”は遠くにあるという意識が働きます。
例文:
“冬天北京像北海道那么冷。”
―冬の北京は北海道の(あの)ように寒い。
“小明的身体像相扑手那样结实。”
―明くんの身体は相撲取りの(あの)ようにしっかりしている。
否定形
否定するときには、 “不像”と言います。 “这”は近くにある、“那”は遠くにあるという意識が働きます。
例文:
〇 “这学期的课不像以前那么多。”
―今学期の授業は以前のように多くない。
× “这学期的课不像以前这么多。”
※「以前」は遠くのものなので、这は使えない。
〇 “日本人口不像中国的那样多。”
―日本の人口は中国のように(あんなに)多くない。
※発話者は日本にいる
〇 “日本人口不像中国的这样多。”
―日本の人口は中国のように(こんなに)多くない。
※発話者は中国にいる
疑問形
疑問の場合は、文末に “吗?”を付けます。
例文:
“夏天,北京像东京一样热吗?”
―夏は、北京は東京のように熱いのですか?
“你也像他那么懒吗?”
―あなたも彼の(あの)ように怠惰なんですか?
最後にまとめです。
まとめ: “跟/像~一样”を用いた比較文では、否定形式が“不一样”、“不像”であることに気を付ける。
“跟/像~一样”を用いた比較は、修飾部にも使われる表現です。(「~のように…する。」)
これらもすべて基礎文法なので忘れないようにしましょう。
文法事項を1つ1つ積み重ね、中国語マスターへの道を進みましょう!