大家好!
上級者でも間違えてしまう介詞”跟”,”和”,”对”の用法。
“跟”,”和”,”对”の違いをしっかりと説明することはできますか?
今回は、それぞれの細かい用法は無視して、わかりやすく違いを説明していきます!
【中国語】介詞 ”跟”,”和”,”对”とは
介詞 “跟”,”对”,”和”とは、
「…と(~する)」「~に対して(~する)」を表す文法項目です。
基本形:
<介詞> + <対象> + <動詞>
例:
“我跟小明说话。”
—私は、明君と話をする。
“我和小明说话。”
—私は、明君と話をする。
“我对小明说话。”
—私は、明君と話をする。
特に問題ないですね。
では、これらにどのような違いがあるのかについて説明していきますね。
【中国語】介詞”跟”,”对”,”和”の特徴
ここでは、介詞”跟”,”对”,”和”の特徴について説明します。
一つ一つ、コアイメージ(核となる意味)を押さえていきましょう。
特に、”跟”と”和”は間違いやすいので気をつけてください。
介詞 “跟” の用法
介詞 “跟” のコアイメージは、「…について」、「…に付き従って」です。
「A 跟 B」
という表現において、
A は B に追随します。
例:
“我跟你一起去。”
―私はあなたと一緒に行く。
“跟我读一遍吧。”
―私について一度読んでみましょう。
そのため、
“我跟小明说话。”
という表現では、
「先に明君がいて、その人に付き従って話をする。」
というイメージがあります。
※ただの並列関係と捉える人もいます。
介詞 “和” の用法
介詞 “和” のコアイメージは、「…とともに」、「…と一緒に」です。
「A 和 B」
という表現において、
A と B の存在は横並びです。
例:
“我和你一起去玩儿。”
―私は、あなたと一緒に遊びに行く。
“这个和那个有什么区别?”
―これとあれはどんな違いがありますか?
そのため、
“我和小明说话。”
という表現では、
「まず二人が存在して、その人と一緒になって話をする。」
というイメージがあります。
※ただの並列関係と捉える人もいます。
介詞 “对” の用法
介詞 “对” のコアイメージは、「…に向かって」、「…に対して」です。
「A 对 B」
という表現において、
B は A の対象物です。
例:
“我对她笑了笑。”
―私は彼女に対して微笑んだ。
“我对这个题目很有兴趣。”
―私はこのテーマにとても興味がある
そのため、
“我对小明说话。”
という表現では、
「まず明君がいて、その人に対して話をする。」
というイメージがあります。
※この表現は、口語ではあまり使われません。
【中国語】介詞 “跟”,”和”,”对”コアイメージの整理
今までコアイメージとともに用法を確認してきました。
一つだけ補足
並列関係を示すときには、”跟”,”和”ともに大きな違いはありません。
以下の例文で、語感を試してみましょう!
例①:「明くんと一緒に話す。」
“我跟小明一起说话。”
“我和小明一起说话。”
×”我对小明一起说话。”
※対象物との行為に対して、”一起”(一緒に)を置くことはできません。
例②:「李さんは小さな息子と一緒に住んでいます。」
△”老李跟他小小的儿子住在一起。”
“老李和他小小的儿子住在一起。”
×”老李跟他小小的儿子住在一起”
※人によって、「和だけが正しい」、「跟も問題ない」とする人がいます。
例③:「私はガイドと名所旧跡を見に行きます。」
“我跟导游去参观名胜古迹。”
△”我和导游去参观名胜古迹。”
×”我对导游去参观名胜古迹。”
※”和” を使うと、ガイドは友達で、一緒に遊んでいるイメージを持つ人もいます。
例④:「私は彼からお金を借りる。」
“我跟他借钱。”
×”我和他借钱。”
×”我对他借钱。”
※「彼」に付き従うイメージを持つ “跟”のみ可能。(介詞”向” を用いてもよい。)
例④:「我々学生にとっては、」
×”跟我们学生来说”
×”和我们学生来说”
“对我们学生来说”
※”对” を使って、「私たち学生のことについていえば、」を表す。
まとめ:介詞 “跟”,”和”,”对” は、用法で迷いやすいが、基本的に”跟”,”和”は入れ替え可能。
今回は、介詞 “跟”,”和”,”对”の用法の違いをコアイメージから探ってみました。
並列関係にあるときは、”跟”,”和”は同じ意味になると考えるネイティブも少なくないのですね。
様々な派生表現も、このコアイメージを忘れなければ問題ないです!
文法事項を1つ1つ積み重ね、中国語マスターへの道を進みましょう!