大家好!
連用修飾語、状況語と呼ばれる文法項目について説明します。
動作を修飾する言葉にはどのようなルールがあるのでしょうか?
【中国語】連用修飾語とは
連用修飾語とは、動作を修飾する語のことで状況語とも呼ばれます。マーカーとして動詞の語末に「地」をつけることもある。
そのため、動詞の前に置きます。
例文:
“小明不高兴地走了”
―明くんは不機嫌に去りました。
“我痛痛快快地玩了一天”
―思い切って一日遊んだ。
連用修飾語(状语)は様々な形があるのですが、「地」を使うかどうかがよく問題になります。
そこで、今回はいつ「地」を使うべきなのかを簡単にまとめてみました。
【中国語】連用修飾語と「地」の意味と用法
ここでは連用修飾語の種類に合わせて「地」をどう使いわけるかについて説明していきます。
という言語学習のプロもいるかもしれません。その通り!
不要なものを学べば、あとはなんでもいいということになりますからね。
それでは不要なものから順に説明していきます。
不要 ⇒「描写感がない(副詞など)」「很难/很少」「1音節形容詞」
必要 ⇒「描写感がある(動詞や形容詞など)」「フレーズ」
とっても簡略化した図ですが、感覚がつかめるはずです!
実際は大変複雑なので、以降も初学者が知っておくべき原則や用法について整理していきます。
「地」不要な場合
基本的には、「描写感がないもの」には「地」が使えません。
つまり、単純な副詞があてはまります。重ね型でも「地」をつけないことが多いです。
“他刚走。”
―彼は行ったばかりだ
“他刚刚走。”
―彼は行ったばかりだ。
“这是母语者常用的表达方式。”
―これはネイティブがよく使う表現です。
“我常常用这个东西。”
―私はよくよくこれを使います。
“这仅仅是我的建议。”
―これはただの私のアドバイスです。
我难以忘记在北京留学的记忆
―北京で留学した思い出は、忘れられません。
そのほか「很难」「很少」というよく使う語には「地」がつきません。
“很难说啊,一言难尽。”
―言いにくいですね。一言では言い尽くせません。
“这个成语很少见。”
―この成語はあまり見かけません。
さらに、1音節の形容詞の後にも「地」が置けないことが多いです。
“慢走啊!”
―ゆっくりね(いってらっしゃい。)
※店を出る時によく言われる。
“快跑!”
―早く走れ!
また、2音節の副詞は、基本的には「地」を置かないのですが、強調する場合には「地」を置くこともあります。
“他们非常地热情。”
―彼らはとっても優しい。
“我虽然睡了一会,可还是相当地疲倦。”
―ちょっと寝たのに、やっぱり相当に疲れている。
「地」必要な場合
基本的には、「描写感がある」連用修飾語には「地」を付けます。つまり、動詞やいくつかの形容詞で修飾する場合のこと。特に動作主の行動について修飾する場合は必要である場合が多いです。
“我惊讶地说了这句话。”
―私は驚いてこの言葉を言った。
“他得意地笑了几声”
―彼は得意げにプップッと笑った。
“小明清楚地写了自己的名字。”
―明くんは、はっきりと自分の名前を書いた。
「フレーズ」にも「地」を使うことが多いです。つまり、修飾された動詞や形容詞を使う場合のこと。
“他总是很乐观地想象他们的未来。”
―彼はいつもとても楽観的にあの子たちの未来を想像する。
“我很高兴地打开了生日礼物。”
―私はとても喜んで誕プレを開けた。
“面试时,我右边的人非常详细地介绍了自己的经历。”
―面接の時、私の右側にいた人が大変詳しく自分の経歴について説明した。
「必要な場合」と書きましたが、動詞や形容詞であっても「地」がなくてもいい場合もあります。つまり、どちらでも良い場合のことです。それは動作や変化について修飾する際に現われます。
形容詞の重ね型はその筆頭で、どちらでも良いものがほとんどです。
“他轻轻(地)把门关上。”
―彼はトビラをトンっと閉めた。
“那就让他痛痛快快(地)大哭一场吧”
―じゃあ彼には思いっきりわっと泣いてもらおう。
“高高兴兴(地)上班来,平平安安(地)回家去。”
―楽しく出勤、無事に帰宅
※一部の参考書には、形容詞重ね型の後でも単音節の動詞が来れば基本的に「地」が必要、とあるが、たとえば北京大学コーパスで「轻轻地说:」「轻轻说:」を検索すると、それぞれ137件、79件であるなど、一概に「必要だ」とは言い切れない。
まとめ:連用修飾語と「地」のルールは複雑だが、「地」が複雑な場合を押さえてから語感を養うと良い!
連用修飾語と「地」は単純なようで、論文がたくさん書けるほど複雑な領域であります。が、詳細に記述しても学者しかみないと思いましたので、今回は周りのネイティブや自身の経験をもとに、よく使う表現について非常に簡略化してお届けしました。
まずは「地」が不要な部分だけを覚えて、語感を養っていくのがおすすめです。
今後はたくさんのネイティブ表現を見て、よく使う表現をまるごとインプットしていくのが良いでしょう。
文法事項を1つ1つ積み重ね、中国語マスターへの道を進みましょう!