大家好!
どの言語の文法学習でも登場する「動詞」という言葉。
あなたは「動詞」について深く考えたことはありますか
なんとなくの理解でいると、文法学習を進めていった時につまずく箇所が出てきます。
この記事では、動詞の意味や中国語における動詞の特徴などを説明します。
動詞について正しい理解を深めましょう!
【中国語】動詞とは
明解言語学辞典(三省堂)によると
名詞・形容詞と並んで主要な語類の1つである。典型的には動作を表現するもの
とされています。
※動作のほかにも、「変化」を表すこともあります。
簡単に言うと、動詞述語文の説明で使用した
“我去”
Wǒ qù
—私は行きます。
“他买书”
tā mǎi shū
—彼は本を買います。
“你吃饭吗?”
nǐ chī fàn ma
—あなたはご飯を食べますか?
このうち動作を表す部分、
つまり「去」「买」「吃」をさします。
たしかに辞書や参考書では、
“吃饭”
chī fàn
—ご飯を食べる
と載っているかもしれません。
しかし正確には
<動詞> + <目的語>
吃 饭
というように、
動詞 “吃” と目的語 “饭” に分かれます。
そのため、
“我吃米饭”
wǒ chī mǐfàn
—私は、白飯を食べます。
“我吃早饭”
wǒ chī zǎofàn
—私は、朝ごはんを食べます。
“我吃晚饭”
wǒ chī wǎnfàn
—私は、晩ごはんを食べます。
ということができます。
※「昼ごはん」は、“午饭”wǔfànと言いますよ。
【中国語】中国語の動詞の特徴
ここでは、中国語での動詞の特徴について説明します。
中国語には自動詞・他動詞がない?
中国語は自動詞と他動詞の区別をしないことがほとんどです。
英語を勉強された方には違和感があると思いますが、実際に中国語の辞書を開くと動詞の欄には「自動詞」「他動詞」といった表記がありません。
とはいうものの、
自動詞・他動詞に対応する
「及物动词」jí wù dòngcí・「不及物动词」bù jí wù dòngcíという二種類の動詞
があります。
と思った方(猫)もいるかもしれません。
ものすごく簡単に言うと、
他動詞は、あるものに影響を与える動作を示す動詞
自動詞は、他動詞以外の動詞
たとえば、
及物动词(他動詞)
日本語 ⇒ “食べる”,“買う”
中国語 ⇒ “吃”,“买”
不及物动词(他動詞)
日本語 ⇒ “立つ”,“座る”
中国語 ⇒ “站”zhàn,“坐”zuò
また、自他動詞というものも存在します。
※語順によって自動詞にもなり、他動詞になるもの。
“开” を取り上げます。
“开会” kāi huì—会を開く
※他動詞
“门开着”mén kāizhe
—ドアが開いています。
※自動詞
※“着” は、存続を表すアスペクト助詞
ちなみに日本語では、そのものの変化や自然の現象について自動詞で表すことが多いです。
(「熟す」「光る」など)
一方で、他動詞は人の動作であることが多いです。
(「たたく」「読む」など)
「もうすぐお茶が入ります。」なんて表現はとても面白いですね。
まとめ: 動詞とは、特に動作や変化を表すもの
今回は、中国語の動詞について解説しました。
動詞は、一般的には自動詞・他動詞に分類することができますが、中国語では明確に区別されません。
「動詞」という言葉は、文法学習の中でたくさん出てくるので、しっかり理解をしておきましょう!