大家好!
今回は、性質形容詞と状態形容詞について説明します。
特に、形容詞述語文では説明しきれなかった状態形容詞の用法について説明します。
上級者でも間違えやすい項目なのでしっかりと学んでいきましょう!
【中国語】性質形容詞と状態形容詞とは
性質形容詞とは、属性や性質を表す形容詞です。
具体例としては、
好―良い
高―高い
大―大きい
状態形容詞とは、発話時の具体的な状態を表す形容詞のことです。
具体例としては、
大大―でっかい
雪白―まっしろな(雪のように白い)
热乎乎―ほかほかしている
※一般的に性質形容詞を重ね型にすると状態形容詞や副詞になります。
⇒細かい用法については、形容詞重ね型を参照してください。
【中国語】性質形容詞と状態形容詞の特徴
ここでは、性質形容詞と状態形容詞の特徴について説明します。
性質形容詞と状態形容詞の違い
違いは何か?と聞かれると、
その形容詞が性質を表すか、状態を表すか。
としか言えません。
とおっしゃるネコもいるかもしれません。
では、形の上ではどんな特徴があるのでしょうか
性質形容詞を重ね型にすると状態形容詞になる?
性質形容詞を重ね型にすると、状態形容詞になることが多いです。
具体例としては、
大大―でっかい
高高―高々としている
高高兴兴―ウキウキしている
认认真真―とてもまじめである
※また、好好(しっかりと),慢慢(ゆっくりと)のように、よく副詞として機能するものもあります。
状態形容詞には”很”が使えない?
状態形容詞は、発話時の具体的な状況を表すので、程度副詞を加えることができません。
具体例としては、
大大的眼睛―おっきな目
高高的树―大変高い木
高高兴兴的我―ウキウキしている私
状態形容詞には”的”が必要
形容詞述語文の項目では、単音節の性質形容詞では、名詞を修飾するときに “的” を付ける必要がないことを確認しました。
状態形容詞では、修飾するときも、述語に来るときも “的” を使うことが多い。
※修飾時には必須だが、述語や補語になるときは省かれることもある。
例:
小孩子(小さな子供)
小小的孩子(ちっちゃな子供)
小明很认真。
―明くんはまじめです。
小明认认真真的。
―明くんは真剣そのものです。
【中国語】性質形容詞と状態形容詞の例文
それでは、最後に性質形容詞と状態形容詞の例文を見てみましょう!
“我身体很好。”
—わたしの体は健康です。
“发生了很大的变化。”
―大きな変化が生まれた。
“他日语讲得地地道道的。”
―彼の話す日本語は、モノホンである。
“胖乎乎的大熊猫真可爱啊。”
—まんまると太ったパンダは本当にかわいいなぁ。
“你看看那片蓝蓝的大海。”
—あの青々とした大海原をみてみて
“你脸红彤彤的。”
—あなたの顔はまっかっかだよ。
“到了春节,街上的人变得热热闹闹的了。”
—春節になり、道ゆく人々は大変にぎやかである。
まとめ:性質形容詞は、属性や性質を単に表したもの。状態形容詞とは、具体的な状態を描写したもの。
今回は、性質形容詞と状態形容詞の違いを説明しました。
それぞれの用法についてもしっかりと理解しておきましょう!
※また、状態形容詞は状態詞と呼ばれることもあります。
文法事項を1つ1つ積み重ね、中国語マスターへの道を進みましょう!