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【TOEIC part6の勉強法】一文タイプと文脈タイプを見極めて攻略!

TOEICのpart6は、200問中の16問と数が少なく、すんなり解けるものもあるので、対策が後回しにされがちです。

その結果、

  • 「解けるっちゃ解けるけど、なんとなく手応えがない。」
  • 「特に、文を入れるやつで時間がかかりすぎる…。」

こういった状況になっている方も多いのではないでしょうか?

私も、「正答率は悪くはないけど、なんかつかみどころがないな」と自信がなかったです。
しかし、3回目の受験から点数が安定し、スピードも上がりだしました。

part6には、一文タイプと、文脈タイプがあって、それぞれを攻略すればいいんだ!

これを実感できたからです。

この記事では、具体的に、それぞれのタイプをどう攻略するのかを書きました。

TOEIC初受験の方は苦手意識が減り、700〜800点を目指す方は解答に自信が持てるようになる内容なので、ぜひ最後まで読んでみてください!

TOEIC part6は全16問で、2種類に分けられる

攻略法や勉強法を考えるうえで、まず、part6がどんな問題かを確認していきましょう。

どんな問題形式なのか?

長文を読みながら空欄を埋めていく形式です。

4つの長文があり、1長文に空欄は4つなので、合計16問になります。(TOEICは全部で200問)

解答時間の目安は、だいたい10分(1問あたり30秒強)です。

問題は2種類に分けられる

ここが重要なのですが、16問ある問題は、2つの種類に分けられます。

  • 一文タイプ:一文読めば答えがわかる
  • 文脈タイプ:一文だけではわからず、難しい

種類を知ることで、本番で「これは、こっちのタイプだな」と解きやすくなり、勉強の際は「自分はこっちの力が足りないな!」と効率よく考えられます。

それぞれの特徴と勉強方法を詳しく見ていきます。

TOEIC part6の勉強法①:一文タイプを攻略しよう


16問中、5〜6問ほどですが、易しいので正確に得点したい問題です。

  • 一文タイプの特徴と攻略法
  • 具体的な勉強法
  • おすすめの参考書

この順に解説していきます。

一文タイプの特徴と攻略法(part5と同じ!)

part5の文法問題と全く同じであり、知識があれば正解できます。

例えば、あてはまる品詞を選択したり、熟語として成立するものを選択する問題です。

例として、131の問題を解いてみてください。

※TOEIC公式ページのサンプル問題を引用しています。

選択肢
(A) interest
(B) interests
(C) interested
(D) interesting

答えを選んでみてください!

 

 

 

選べましたでしょうか?

 

 

 

かんたんに解説していきます。

 

 

 

答えは、Cのinterestedです。

「◯◯な従業員のための研修をやっていきます」に当てはまるものを探すので、Cの「興味がある、関心のある」が正解になります。

ねこ学徒
ねこ学徒
合ってたかにゃ?

このように、一文を正しく読む文法知識、単語の知識があるかどうかで決まります。

具体的な勉強法

part5と同じ要領で文法知識を覚えれば良いのですが、本番で使える知識にするために、「なんでそれが正解か説明できる」までやり込むのが重要です。

先ほどの問題を使って、具体的にどこまでやるのかを、書いていきます。

※TOEIC公式ページのサンプル問題を引用しています。

選択肢
(A) interest
(B) interests
(C) interested
(D) interesting

それぞれの選択肢が正解な理由、不正解な理由をひとつずつ考えます。

  • (A) interestは名詞で「興味、利息」だから意味がとおらない。動詞で「興味をもたせる」だと、文法的に動詞は入らないからダメ。
  • (B) interestsが名詞の複数形としても意味が通らないし、動詞に三単現のsがついた形だとしたら、文法的に入れられないからダメ。
  • (C) interestedは形容詞で「興味をもった」で、意味が通るのでOK。
  • (D) interestingは形容詞で「面白くて興味をそそるような」。文法的には入れられるけど、意味が通らないのでダメ。

「そんな丁寧にやってられないよ」と感じるかも知れません。

確かに本番では、そこまで細かく考える時間はありません。

しかし、本番で瞬時に判断するためには、復習時に細かく根拠を考えて経験値を積むしかありませんので、復習時は丁寧に解答根拠をとらえるようにするのは必須です。

おすすめの参考書

『世界一わかりやすいTOEICテストの英文法』

〜600を目標にする方におすすめなのが、スタディサプリの関先生の著書のこちら。

問題数は少ないものの、解説がわかりやすく、1週間ほどで1周できるので、はじめの1冊にはぴったりです。

『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』

文法事項を詰め込んで、part5も一緒に鍛えられる一石二鳥な本です。

問題量が多く、ひとつひとつの解説も詳しいので、これ1冊やりきれば知識は十分でしょう!

TOEIC part6の勉強法②:文脈タイプを攻略しよう

続いて、16問中の10問ほどと、比率の高い文脈タイプについて詳しく見ていきます。

  • 文脈タイプの特徴と攻略法
  • 具体的な勉強法
  • おすすめの参考書

文脈タイプの特徴と攻略法(part7と同じ!)

こちらはpart7と同じで、文構造(SVOC)を正確につかむ精読力と、それをすばやく行う速読力が必要になります。

空白の含まれる一文だけを読んでも、選択肢を絞りきれないためです。

サンプルの最後の問題を見てみましょう!

よかったら、ご自身でチャレンジしてみてください。

※TOEIC公式ページのサンプル問題を引用しています。

No. 134
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.

かんたんに解説していきます。

選択肢だけを見ても、解答がわからないので、試しに1つ前の文章を読んでみます。

「For that reason, we are urging experienced project leaders to attend each one of the interactive seminars that will be held throughout the coming month,」

「こういった理由で、私たちは、経験豊富なプロジェクトリーダー達に、来月開催されるそれぞれの交流セミナーに参加をお願いしています。」

これに続くものと考えても、選択肢は絞れませんよね。
(ちなみに正解は、B「前向きに参加を検討してほしいな。」がきます)

文全体にヒントが散らばっているので、部分読みでは正解にたどり着けません。

具体的な勉強法(文挿入問題もこれで解ける)

精読も速読も必要と言われると、難しく感じてしまいますが、それを払拭する勉強法をお伝えします。

  • 「refer to ◯◯」から読むクセをつける
  • 接続詞、指示語、時制に気をつける
  • 精読→速読の順番で復習をする

■「refer to ◯◯」から読むクセをつける

いきなり本文を読み出すよりも、赤枠部分を読むことで、事前に予測ができ、理解が圧倒的に速くなります。

「ああ、これはメールね。パックさんって人が、プロジェクトリーダーに何かお願いするんかな??」

「トレーニングコースだから、うーん、リーダー向けの研修会とか?」

いきなり↑のように推測できなくても、慣れたらできるようになります。

part7でも必須なので、本文以外もチェックするクセをつけてしまいましょう!

■接続詞、指示語、時制に気をつける

接続詞や指示語が根拠になることが非常に多いです。

特に文挿入問題では、前後にある接続詞がヒントになったり、選択肢にある指示語が何を表すかがヒントになったりします。

時制で解ける問題も多いです。なんとなく読んでいると「…なんだっけ??」と読み直さないといけなくなるので、いつの話かも意識してみてください!

■精読→速読の順番で復習をする

「refer to◯◯」をチェックして、接続詞や指示語を意識して読んでいくわけですが、いきなり速く読む必要はありません。

まずは、1文1文を丁寧に読んで、それができたらすらすら読めるか確認してください。

例えば、

  • この文のtheyは全文の◯◯を指してる
  • ここでBecauseなのは、原因がくるから
  • この表現しらなかったから、単語帳に書こう

このような感じで、1文1文が読めたら、頭からスラスラと読めるか確認してみてください。

おすすめの参考書

※part7の参考書での勉強がおすすめしています。

part6に特化した問題は少ないですし、文量の多いpart7の勉強をしたほうが読解力があがるためです。

『世界一わかりやすい TOEICテストの授業(Part 7 読解)』

読解に苦手意識がある方に特におすすめなのが、文法編でもご紹介した関先生の著書です。

解説が本当にわかりやすく、読み進める中で、レベルアップを実感することができます!

読んで終わりになる不安がある方は、まずはこの本からやってみてください。

『TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7』


800点を目指す中級者の方におすすめなのがこちらです。

なぜ正解なのか、なぜ不正解なのかが丁寧に解説されており、別冊に模試までついているので、これ1冊でじっくりやり込めます!

『TOEIC L&R TEST パート6特急 新形式ドリル』

part6の穴埋めが苦手で、特化した問題集を解きたい場合は、こちらがおすすめです。

part6に特化した問題集は少ないので、貴重な参考書です。

易しい問題から始まっているので、初心者の方でも使えます!

『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス』

文章読解が苦手な方は、そもそも単語を知らないという可能性が高いです。

こちらの単語帳は、毎回TOEICを受験されているTEX加藤さんの著書で、TOEIC用の単語帳がないなら、これを買っておけば間違いないと言われる超定番です。

TOEIC part6の点数を最大化する当日の戦略

ここでは、TOEIC当日でスコアを最大化させるための方法をお伝えしていきます。

  • 英語が苦手な方 全文読まなくてOK
  • 800点を目指す方 頭から全部読む

順に書いていきます。

英語が苦手な方 全部読まなくてOK

part6にかけられる10分のなかで、難易度の低い一文タイプをすべて正解し、余った時間で文脈タイプに答えていくのがよいです。

例えば、↓のような感じです。

1つ目と2つ目の長文は、丁寧にすべて解答するけど、3つ目と4つ目の長文は、一文タイプだけ解いて、次のpartへいく

TOEICはすべての問題の配点が同じなので、できる問題から得点しちゃいましょう!

800点を目指す方 頭から全部読む

昔はできたかも知れませんが、部分読みは通用しません。頭から全部読んで解答していく必要があります。

ただし、どれが答えかはっきりわからないような問題も含まれています。

難しいなと思ったら、飛ばしてしまってOKです。

読むのが速い方は、消去法で対処するのが良いかと思います!

まとめ:TOEIC part6の攻略のカギは、タイプ別の勉強!


まとめると

要点まとめ
  • 一文読んで答えがわかる問題と、一文ではわからない問題がある
  • 一文タイプは、part5の要領で、文法知識をつける
  • 文脈タイプは、part7と同様、読解力をつける

文脈タイプ(特に文挿入問題)は難しいけど、

  • 「refer to ◯◯」から読むクセをつける
  • 接続詞、指示語、時制に気をつける
  • 精読→速読の順番で復習をする

これを意識すれば、自信をもって解答できて、スピードアップにも繋がります!

さっそく今日から、意識してみてください!

以上でした。
参考になりましたら、幸いです!