フランス語

「マドモアゼル」ってどんな意味?「マダム」との違いは?

【マドモアゼルの意味】

「マドモアゼル」ってどんな意味?

「マダム」とは何が違うの?

なんとなくオシャレなイメージのある「マドモアゼル」という言葉

今回はこの言葉の意味や使われ方について、詳しく説明します!

フランス語のマドモアゼルの意味は?どんな時に使うの?

マドモアゼルはフランス語であり、意味は「お嬢さん」というのが日本語だと一番近い訳になります。

スペルは少し長いですが、Mademoiselle と書きます。

ちなみに ma (私の)と demoiselle (娘)という2つの単語が合体した形になっています。

ねこ学徒
ねこ学徒
フランス語、どおりでオシャレなイメージがあったにゃ!

日本ではミュージカルなどで耳にすることが多いような言葉ですね!

ボンジュール、マドモアゼル♪日常での「マドモアゼル」の使い方は?

そんなマドモアゼルという言葉、フランス語では日常的に使う言葉です。

Bonjour, mademoiselle !/ボンジュール, マドモアゼル (こんにちは、お嬢さん)

とあいさつに添えて使ったり

Mademoiselle ○○ est tres belle./マドモアゼル○○ エ トレ ベル (○○さんはとても美しい)

のように、人名の前につけてみたり

筆者もフランスに住んでいたことがありますが、街中でも耳にすることは多かったです!

フランス語の「マダム」との違いは?「マドモアゼル」って何歳まで?

似たような言葉で、「マダム」というものをよく聞くかと思います。

このマダム(Madame)も同じくフランス語で、意味は「婦人」といったところ。

マドモアゼル同様、女性への敬称です。

ただ、二つの間には明確な違いがあります。

マドモアゼルとマダムの違い

マドモアゼル=若い独身の女性
マダム=既婚の女性、あるいは年を召した女性

一般的には、これに従って日常会話でも使い分けがされています。

ねこ学徒
ねこ学徒
へぇ~、全然知らなかったにゃ、!

「マドモアゼル」は何歳までならOK?

ここで気になるのは、

未婚の方の場合に何歳までがマドモアゼルで、何歳からマダムなのか、というところですよね。

実は、この2つの言葉には明確な年齢の線引きはないんです(だいたい30歳くらいと言われてたりはしますが、人によります)

ねこ学徒
ねこ学徒
じゃあ年齢が分からない人にはどうしたらいいのにゃ、?

おっしゃる通り、!

難しいのは、初対面の20~30代くらいの女性にはどちらを使えばいいのか、ということ。

筆者も現地で気を使いました、、(しかも初対面で年齢を聞くのは日本以上にタブー)

ちなみに、私なりに導き出した答えは

「迷ったらとりあえずマダムにしておく」です(笑)

というのも、マダムという言葉には「洗練された、一人前の女性」というニュアンスが含まれており、

悩んだらこれを使っておくのが無難だという結論になりました(笑)

ねこ学徒
ねこ学徒
マダムにはそんな意味があるのにゃ~

これは日本人のイメージとは少し違うかもしれませんね!

実際のところ、2つを区別せずに「マダム」のみを使うような方も一定数いるみたいです。

マドモワゼル/マドモアゼル/マドマゼル 正しい発音はどれ?

マドモアゼルに似たものとして、マドモワゼルマドマゼルというのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

ねこ学徒
ねこ学徒
正しい発音って一体どれなのにゃ?

正直、これらの中でどれが正しいというのはなく、発音としてはどれも80%くらい合っている感じがします(あくまで筆者の感覚です)

なので日本語として使う分にはどれでも問題ないです!

Mademoiselle を正しく発音すると

ここからは「もう少しだけちゃんとフランス語で発音してみたい」という人用のおまけです。

Mademoiselle を正しく発音するコツは、

Made / moi / selle という3つに分けて発音を考えることです!

それぞれの発音は?

Made[mad]
=カタカナだと「マドゥ」に近い。 「ドゥ」というときに口をとんがらせないで、なるべく曖昧な発音にするのがポイント

moi[mwa]
=カタカナだと「ムァ」に近い。 実は moi は一つの音なので、「モア」や「モワ」のように分けず滑らかに発音することがポイント

Selle[zɛl]
₌これはカタカナの「ゼル」にかなり近い! ここも「ル」というときに口をとんがらせないでおきましょう

少し難しいかもしれませんが、練習して本場の Mademoiselle の発音をマスターしましょう♪

※お手本の音声です!

公文書ではNG?フランスでマドモアゼルが使用禁止になっている?

最後に、マドモアゼルに関して小話を一つ。

実はフランスでは、

公文書において Mademoiselle という表記を使うことが2012年以降禁止されています。

公文書というのは行政が発行する書類などのことで、それらの中では女性は全員 Madame 表記になっているんです。

そもそも男性は「ムッシュ」のみ

マドモアゼルが禁止になった理由としては、男女の平等に関する考えが大きいです。

というのも、

①男性は結婚の有無や年齢問わずムッシュ(Monsieur)なのに、女性には区別がある

②しかも未婚側のマドモアゼルには「一人前でない」というようなニュアンスが込められている

これらの背景から、日本よりもジェンダー平等の考えが進むフランスにおいては、「そんなもの禁止にしてしまおう」という流れになったんです。

まとめ:マドモアゼルはフランス語で「お嬢さん」を意味し、マダムとの使い分けには注意が必要

今回は「マドモアゼル」という言葉の意味や使い方について見ていきました!

あらためてまとめると

「マドモアゼル」ってどんな言葉?

1.マドモアゼルはフランス語、独身の若い女性を指す言葉
2.マダムとの使い分けに注意!
3.マドモワゼル、マドマゼル、どれでも大丈夫!
4.フランスでは近年マドモアゼルを使わない流れがある

一つの言葉から、その国の文化も見えてくるというのは非常に面白いですよね!

今後も、このような記事を定期的にお届けしますので、乞うご期待ください!

ABOUT ME
kei
kei
フランスでバゲットを食べ続け5㎏の増量に成功したひと。 宗教建築物を見て回るのが趣味。