スペイン語

【スペイン語文法基礎】saberとconocer―「知っている」

¡Hola! ¿Qué tal?

「私は相対性理論を知っている」

「私は彼女の妹を知っている」

この二つの「知っている」が
スペイン語では違う動詞だって知ってましたか?

ということで、今回はsaberとconocerの違いを勉強していきましょう!

【スペイン語】動詞saber

まずは、saberの活用表を確認していきましょう。

単数 複数
1人称 sabemos
2人称 sabes sabéis
3人称 sabe saben

saberの意味

saberは知的活動の結果を表します。

調べたり勉強したりして知る
頭で考えた上での考察を持っている、等の意味があります。

「理解している」と訳してもいいでしょう。

例:
No sé si a ella le gustaría.
―彼女が気に入ってくれるか分からない。

El profesor Sánchez sabe muchas cosas.
―サンチェス先生はとても博識だ。

Yo sé la teoría de la relatividad.
―私は相対性理論を知っている(理解している)。

また、知ることの結果としての能力(可能)を示すことができます。

可能の意味のsaberについては、
「できる」のページで詳しく説明します。

【スペイン語】動詞conocer

conocerも活用表から確認しましょう。

単数 複数
1人称 conozco conocemos
2人称 conoces conocéis
3人称 conoce conocen

conocerの意味

conocerは
体験、経験によって「知る/知っている」ことを表します。

また、人と知り合っていることもconocerで表します。

例:
Lucía conoce el sabor de cerveza.
―ルシアはビールの味を知っている。

Yo no sé su hermana.
―私は彼女の妹を知っている。

※conocerを使って可能を表すことはできません。

【スペイン語】saberとconocerの違い

saberとconocerの基本的な意味が分かったところで、使い分けについて勉強していきます。

両方使える場合

「真由はスペインについてよく知っている」という文は、saberでもconocerでも言い表すことができます。

Mayu sabe bien España.

Mayu conoce bien España.

saberを用いると、
知識として知っていることが強調され、
conocerを使うと、
体験して知っていることが強調されます。

saberしか使えない場合

基本的にsaberのみが、
siや疑問詞によって導かれる名詞節を目的語にできます

例:
No sabemos quién ha roto la ventana.
―誰が窓を壊したのか私たちは知らない。

conocerしか使えない場合

Yo sé a Ana.のように、
saberを使って、人と知り合いであることを言うことはできません

また、conocerは人を認識するという意味でも使うことができます。

例:
La conozco por su físico.
―背格好から彼女だと分かる。

【スペイン語】saberとconocerのまとめ

今回は「知っている」という意味のsaberとconocerについて勉強しました。

saberとconocerのまとめ

①saberは知識として「知っている」
②conocerは体験して「知っている」
③人を「知っている」はconocerだけ!

文法的には、両方使える場面が多いので、
片方しか使えない事例を確実に覚えるようにしましょう!

¡Hasta luego!

ABOUT ME
ゆきっく
ゆきっく
東京外国語大学スペイン語専攻4年. 2017年バルセロナ自治大学へ留学しCEFR-B2認定を受ける. 2019年サラマンカ大学文献学部へ留学、言語学を中心に受講. 趣味はクラフトビール巡り.