こんにちは!
英語を勉強していて、英単語帳を眺めるのに飽きたあなた!
英単語を覚えるのって単純作業みたいで大変ですよね。
今日はそんな英単語の覚え方を効率的に、長く続ける方法を解説します!
英単語を覚えられない理由
まず英単語を正しく覚えられない理由を確認しておきましょう。
何回確認しても意味を忘れる、昨日勉強したところもう忘れているなどなぜ起こるのでしょうか。
1回でたくさん覚えようとしているから
英単語を何百個も一夜漬けで頭に詰め込むなど、一度にたくさん覚えようとしていることがあります。
英単語を単純に丸暗記しても、長期記憶につながりませんしストレスになります。
英単語は1回で扱う数を絞りましょう。
完璧に覚えようとしているから
英単語を何度も振り返ることが面倒で、1回で同じ単語を繰り返して忘れないようにしているのも原因の1つです。
一度で覚えられたら効率はいいはずですが、1回で十数個の英単語に触れるため時間がかかってしまいます。
英単語は複数回で徐々に覚えることを意識しましょう。
覚え方が単調だから
単語帳をただ眺めていたり、書き写したり、1つの方法に縛られていることも原因になります。
英語は言語なので、見る、書く、聴く、発音するなど様々な使い方が考えられます。
ずっと綴りを練習していても、リスニングの問題に答えられません。
そこで、複数の角度から勉強することで定着度を高めることが必要です。
文中で使うことがないから
英単語を覚えたと思っても、使える文脈や可算不可算の違いを知らないことがありますよね。
それが原因で、文中で使い方を間違えることがあります。
例えばpracticeは「練習」の他に「実際」などの意味があります。
しかし厳密にすると「仮説や理論に対する実際の事情」というニュアンスがあります。
すると、factやtruthなど「事実」という意味を持った語と交替できない文脈が出現します。
例えばan accomplished fact「既成の事実」はイディオムですので、practiceと入れ替えられません。
このように似た意味を持つ語の細かい違いを理解していないと、正しく文脈が読み取れない場合や、記述で稚拙な表現と取られる場合があります。
英単語は細かい意味の違いを使える文脈や文中の振る舞いと一緒に覚える必要があるのです。
ゴールが分からないから
英単語を何度も巡回して覚えた!と思っても自信がない人は多いです。
つづりが書けても発音できなかったり、自分で使うことができなかったり迷いますよね。
よって英単語をここまでできたら「覚えた!」と言えるという基準を定める必要があります。
この4つを押さえれば以下の戦略が立てられます。
>効率的な英単語の勉強法
①一回で扱う数を絞る
②複数回に分けて覚える
③覚え方を工夫する
④「覚えた!」と言えるゴールを設定する
英単語を覚える勉強法:習慣編
英単語を覚えられない原因を理解したところで戦略を考えてみましょう。
少し広い範囲で勉強の習慣を考えていきましょう。
英単語の覚え方を選ぶ
まず自分に合った英単語の覚え方を選ぶことが必要です。
代表的なものは「見る・書く・聴く・話す」ですが、ディクテーションやシャドーイングなど複数の方法を組み合わせることもできます。
ディクテーション…文や単語を聴いて一語一句書きとるトレーニング
シャドーイング…聞こえた音声をすぐ発音するトレーニング
選び方は自分のライフスタイルにもよりますが、勉強する時間や環境にも左右されるのでベストなものを選択しましょう。
例えば、電車通学+放課後に静かな自習室で勉強するという環境を考えます。
おそらく発音する時間はこの中では取れないので、単語帳を見て英日翻訳と聴いて書き取るディクテーションを選ぶことができます。
このように、自分の生活リズムに合った覚え方を選んでみましょう!
繰り返し学習するプランを立てる
記憶を定着させるために繰り返し学習するプランを立てます。
とりあえず以下の3つを仮定して考えます。
①期間と範囲
②「覚えた!」と言える基準
③環境や苦手
例えば①3週間(21日)で覚える単語が700個だとします。
私は②「英作文で使いこなせるくらいの基準」を「覚えた!」と設定します。
また②日→英と英→日で訳すことができ、②聞いて書き取れる水準まで仕上げたいと思いました。
私は自習室に篭る人間で、発音練習はできません。また③1日2時間英語に費やせます。
ここで、必要な勉強方法が見えてきます。
- 見て英→日翻訳
- 聞いて書くディクテーション
- 例文を日→英翻訳
これらを基に13日で100単語ごとの暗記、残りの8日で範囲を絞らず練習するスケジュールを考えました。
このスケジュールだと以下のルールが守られます。
- 1つの勉強法で完璧を目指さず、20分費やすこと。
- 1日で勉強法は複数になること。
- どの範囲も6回程度繰り返すこと。
- 間隔は4日以内にすること。
実際は苦手や好み、普段の積み上げ量、環境によって変わってきます。
ポイントは自分の傾向によってスケジュールを臨機応変に変えること、そのために余裕を持たせておくことです。
ここでは8日間の余裕を持たせ、後ろ3日は短い勉強時間にしました。
このようにスケジュールを組んで自分に必要な勉強を見つめ直してみることが大切です。
英作文で実際に使ってみる
普段の単語テストなどで取り込んだ英単語を維持するために、英作文で実際に使うことをおすすめします。
英単語の文中の振る舞いを理解していれば、正しく文脈が読み取れない場合や、英作文の文法間違いが減ります。
そのために、ライティングの授業や授業内の自由作文で積極的に習った単語を使いましょう。
以上のように自分にあった習慣づけを行いましょう。
- 「見る・書く・聴く・話す」など複数のやり方から選ぶ
- 学習プランを練る
- 普段から覚えた英単語を使う
英単語を覚える勉強法:技法編
習慣を考えたところで、ここでは技法を紹介します。
例文で覚える
英単語帳の右側に載っている例文を活用しましょう。
実は載っている例文は適当に作成したものではありません。
コーパスという文章のデータベースから一緒に出現しやすい組み合わせを紹介してくれています。
英単語だけでなく、例文も日→英翻訳できるよう練習すると暗記が進みますよ。
接頭辞・接尾辞で覚える
英単語の前後に同じような綴りの並びが続いていることありますよね。
それらは抽象的な意味を持った接頭辞・接尾辞で、意味解釈を助けてくれます。
接辞 | 意味 |
---|---|
trans- | 越える、変換 |
tele- | 遠距離の |
dis- | 反対、欠如 |
-ize | 〜化する(動詞化) |
-ity | 〜な状態、〜さ(名詞化) |
これらを覚えると、同じ接頭辞を持つ単語をグループ化できますよ。
英単語 | 意味 |
---|---|
television | テレビ |
telecommunication | 電気通信 |
telegram | 電報 |
telepathy | テレパシー |
telescope | 望遠鏡 |
また英単語の品詞が覚えられない人は接尾辞を見るとわかることがあります。
いずれにせよ、英単語を分類して覚えることに役立つのでぜひ活用してみましょう。
抽象的な意味から覚える
これはどうしても英単語の意味を覚えられない方におすすめの緊急対処法です。
それは英単語の抽象的な意味から覚えることです。
「抽象的な意味」とは、「ポジティブ/ネガティブ」や「自然に関連する単語」など意味を捉えるには不十分なレベルの意味です。
抽象的な意味を覚えていれば、読解問題で文章がなんとなくメリット/デメリットを言っていることや、自然災害について話していることが読み取れます。
つまり文の大まかな雰囲気がわかるのです。
これは特に形容詞で以下のように活用できます。
devastatingは「破壊的な」「辛辣な」「素晴らしい」などの意味を持っています。
これら3つの意味は少しずつ似通っているので「程度が甚だしい」と覚えて、他の文脈で意味を確定させます。
自然災害の話をしている→「破壊的な」
批評やライターの話→「辛辣な」
なんとなくポジティブで褒めている文脈→「素晴らしい」
このように、抽象的なイメージを掴んでいると、文脈と併せてなんとか読解を突破することもあります。
ただし英作文や翻訳には使うことができないため、あくまで読解などの緊急対処法です。
時間が少しでもあるなら、意味を正確な水準まで仕上げることをおすすめします。
- 例文で覚える
- 接頭辞・接尾辞で覚える
- 抽象的な意味から覚える
まとめ:英単語の覚え方は習慣と技法両方工夫する
英単語の覚え方を習慣、技法ともにいくつか紹介しました。
英単語を覚えられない理由はさまざまです。
しかし自分の現状を分析して改善点を練ることできっと克服できます!
最初から成果が出ることは稀ですので、コツコツと続けてみてください。