スペイン語

【スペイン語文法基礎】指示詞

¡Hola! ¿Qué tal?

スペイン語の「こそあ」を覚えよう!

今回はスペイン語の「この、その、あの」の言い方をマスターしていきます!

定冠詞との違いを考えながら読んでみてくださいね。

スペイン語の指示詞

明解言語学事典(三省堂)によると、指示詞とは、

話者との関係で人や物、場所を指示する語

のことです。

分かりやすくいうと、
指をさしながら、話者との距離感を表すものです。

指示形容詞

指示形容詞は指示を表す形容詞で、名詞の前に置かれます。

指示形容詞は
修飾する名詞の性と数に一致します。

近い ↔ 遠い
男性 単数 este ese aqeul
複数 estos esos aquellos
女性 単数 esta esa aquella
複数 estas esas aquellas

例:
Este libro es muy complicado.
―この本はとても難しいです。

Esas chicas son sus hermanas.
―その女の子たちは彼の妹だ。

Aquellos edificios se derribarán en este mes.
―あれらの建物は今月解体される。

指示代名詞

指示代名詞は、指示を表す代名詞で、それだけで使われます

指示代名詞は、
それが指す名詞の性と数に一致します。

近い ↔ 遠い
男性 単数 éste ése aquél
複数 éstos ésos aquéllos
女性 単数 ésta ésa aquélla
複数 éstas ésas aquéllas
中性 esto eso aquello

基本的に、男性形と女性形には
アクセント記号がつきます
これは先述した指示形容詞との区別を明確にするためのもので、
発音は変わりません

指示代名詞には中性があります。中性には複数形はありません。

中性はこれまでの話の内容、何か分からないものなど、
対応する名詞がない(もしくは不明の)ものを指し示します。

直接目的語の中性loに似ていますね。

例:
Éstas son mías y aquéllas son vuestras.
―これらは僕ので、あれらが君たちのだ。

Éste es Jorge y ésa es Claudia.
―こちらがホルヘで、そっちがクラウディアです。

¿Qué es esto?
―Tampoco sé. Pregúntale a papá.
これは何?
―わたしも知らないわ。お父さんに聞きなよ。

【スペイン語】場所の副詞 aquí, ahí, allí

場所を指し示す副詞も話者との距離感によって3種類に分かれています。

距離感 近い ↔ 遠い
単語 aquí ahí allí

例:
En la guerra mucha gente murió aquí.
―戦時中ここで多くの方が亡くなりました。

Allí hay un hospital.
―あそこに病院がある。

また、「方向」の意味合いを持った副詞もあります。
acá:こっちへ
allá:向こうへ

みなさんの中には、指示詞と定冠詞の違いに悩む方がいるかもしれません。

ここでは、「本」を例にして、どういう違いがあるかみてみましょう。

指示詞は、これまでで説明してきたように、「指差し」のイメージです。

一方で、定冠詞には「指差し」のイメージはなく、より文脈に沿った指定をします。
例えば、これまでに話題にしてきた本がある場合、
もしくは、目の前に一冊の本しかない場合、
わざわざ指差しをするまでもなく、話者と聴者はどの本を言っているのか分かります。
こういう場合は定冠詞を使います。

指示詞は指差しですから、
目の前に2冊以上の本があっても、一つを指差しで指定できます。
定冠詞を使えるほど文脈に情報がないということです。

スペイン語の指示詞のまとめ

今回はスペイン語の指示詞について勉強しました。

指示詞のまとめ

①指示詞は話者との距離によって3つに分かれている。
②指示形容詞は名詞の前に付く。
③指示代名詞は単独で使われる。

スペイン語学習の中では、比較的簡単だったのではないでしょうか?
日常的によく使いますので、忘れないようにしたいですね!

¡Hasta luego!

ABOUT ME
ゆきっく
ゆきっく
東京外国語大学スペイン語専攻4年. 2017年バルセロナ自治大学へ留学しCEFR-B2認定を受ける. 2019年サラマンカ大学文献学部へ留学、言語学を中心に受講. 趣味はクラフトビール巡り.