スペイン語

【スペイン語文法基礎】前置詞de/a

¡Hola! ¿Qué tal?

今回はスペイン語の前置詞deとaについてやっていきます!

前置詞の中でもよく使う二つです

用法も多くて複雑ですが、しっかり学習していきましょう!

【スペイン語】前置詞de

前置詞deの核となる意味は、伴う語の明示と特定です。

わかりやすく言うと、
修飾関係を示すということです。

ねこ学徒
ねこ学徒
英語のofやfromに近い意味だにゃ!

イメージとしては、「全体から一部を取り出す」感じを思い浮かべてください。
スペイン語 前置詞 de

そこから様々な意味が派生しています。

特徴

ものの特徴を言い表します。
具体的には、
話題、時代、材料などを表します。

例:
Este es un libro de matemáticas.
―これは数学の本だ。

Esta catedral es del siglo 13.
―この大聖堂は13世紀のものだ。

Hay una mesa de madera.
―木でできた机がある。

本、大聖堂、机という大きなくくりから、その具体的な状態のものを取り出すイメージです。

所有

ものの所有者を表します。

例:
Ese coche es de mi padre.
―その車はお父さんのだ。

El ordenador de Pedro es barato.
―ペドロのパソコンは安物だ。

上の<特徴>と同じように、車やパソコンというくくりの中から、父親のもの、ペドロのものを取り出したイメージです。

起源・出発点

出身地や出発点などを表します。

例:
Mi novia es de Corea.
―私の彼女は韓国の出身だ。

Ella viene de Costa Rica.
―彼女はコスタリカから来ました。

Retiró el dinero del banco.
―彼は銀行からお金を引き出した。

ここでは取り出すというより、出てくるのイメージですね。
起源や出発地ですから、
元あったところから出てくる感じです。

例のように、現実の起源にも、比喩的な起源にも使うことができます。

【スペイン語】前置詞a

前置詞aには、主に5つの意味があります。

ねこ学徒
ねこ学徒
英語のtoやatに近い意味と言われることが多いにゃ!

イメージは「矢印」です。

方向・到達点

前置詞aの核となる意味は、
「方向」です。

例:
Vamos a la estación.
―私たちは駅へいく。

Hemos llegado a la conclución.
―我々は結論に達した。

到達点を指す「矢印」だとイメージしてください。
スペイン語 前置詞 a
また、例のように、現実の方向にも、比喩的な方向にも使えます。

位置・場所

「〜のところに/で」という意味になります。

例:
Esperamos a la entrada.
―私たちは入り口のところで待っているよ。

Vive a 15 minutos de la universidad.
―彼女は大学から15分のところに住んでいる。

場所を指し示す「矢印」であったり、
スペイン語 前置詞 a
ある点までの隔たりを意味する「矢印」とイメージしてください。
スペイン語 前置詞 a

とき

Estamos a+(日付)で、
今日の日付を言うことができます。

また、時間を言うときは、前置詞aを使います。

例:
Estamos a 23 de mayo.
―今日は5月23日です。

Nos vemos a la uno de la tarde.
―午後の1時に待ち合わせよう。

時の一点を指す「矢印」のイメージです。
スペイン語 前置詞 a

方法・様式

手段や方法を表すことができます。

例:
Voy a la universidad a pie.
―徒歩で大学に行く。

La bufanda está hecha a mano.
―このマフラーは手製です。

また、ものの様式をいうことができます。
様式とは、例えば、
「〜風の、〜流の」と訳せるものです。

国名を言いたい時には、
a+la+(国名形容詞の女性形)
という言い方になります。

例:
Las gambas al ajillo son un plato muy popular.
えびのアヒージョ風はとても人気のある料理です。

Quiero una casa con patio a la española.
―スペイン流の中庭がついた家が欲しい。

これらを「矢印」でイメージするのはちょっと無理がありますね。
よく使う用法なので、例文でしっかり覚えましょう。

えびのアヒージョは、日本語のイメージだとel ajillo de gambasとなりそうですが、実は違います。

ajilloとはニンニクソースの意味です。
つまり、ajilloを核とする名詞にしてしまうと「エビを使ったニンニクソース」の意味になり、エビが主役じゃなくなって、正しい料理名として機能しません!

たしかにアヒージョのソースはとても美味しいので主役の座をあげてもいいかもしれませんが、スペイン語としておかしな言葉になってしまうのでダメです。

料理名は「食材+a+調理法」で構成されていることも多く、ある種の熟語として覚えてもいいかもしれませんね。

例:
bacalao al pil pil
―干し鱈のピルピルソース

直接目的語・間接目的語

特定の人が直接目的語であるとき、
その名詞は前置詞aを伴います

また、すべての間接目的語
前置詞aを伴います

詳しくは、直接・間接目的語のページを参考にしてください。

【スペイン語】deとaの組み合わせ

出発点を表すdeと到達点を表すaを組み合わせて、
始まりと終わりを表すことができます。

空間的な始終だけでなく、
時間的な始終も言い表せます

例:
El tren es de Tokio a Hachioji.
―この電車は東京発八王子行きです。

Trabajo del lunes al viernes.
―月曜日から金曜日まで働きます。

似た組み合わせに、desdeとhastaがありますが、それはまた別のページで解説しますね。

【スペイン語】前置詞de, aのまとめ

今回はスペイン語の前置詞deとaについて勉強しました。

前置詞deとaのまとめ

①前置詞deは修飾関係が基本の意味
②deは出発点も重要な意味である。
③前置詞aは方向が基本の意味
④deとaは組み合わせて使うことも多い。

最も基本的な前置詞だけに、意味も多くありました。

今回は
特によく使う意味だけをピックアップしたので、確実に覚えておきたいですね!

¡Hasta luego!

ABOUT ME
ゆきっく
ゆきっく
東京外国語大学スペイン語専攻4年. 2017年バルセロナ自治大学へ留学しCEFR-B2認定を受ける. 2019年サラマンカ大学文献学部へ留学、言語学を中心に受講. 趣味はクラフトビール巡り.