スペイン語

【スペイン語文法基礎】直接目的語・間接目的語

¡Hola! ¿Qué tal?

今回は、目的語(補語)について勉強します。

目的語とは、「~を」や「~に」と訳せるもので、
動詞の意味を補います

スペイン語学習の中でも最重要事項です!!

スペイン語の直接目的語

直接目的語とは、
主に日本語の「~を」に当たるものです。

基本的に、直接目的語は動詞の後ろに置かれます。

直接目的語が「特定の人」である場合、
前置詞aを伴います

「誰」を意味する疑問詞quiénにも、前置詞aを付けましょう。

例:
Lucas lee un libro complicado.
―ルーカスは難しい本を読んでいる。

Compré un sofá verde.
―私は緑色のソファを買った。

Voy a ver a Laura.
―私はラウラに会いに行く。

¿A quién buscáis?
―君たちは誰を探しているの?

直接目的格代名詞

直接目的語の役割を果たす代名詞のことを、
直接目的格代名詞と呼びます。

単数 複数
1人称 me nos
2人称 te os
3人称 男性 lo/le los/les
女性 la las
中性 lo

3人称は男性/女性/中性に分かれています。
男性/女性は、それぞれ、
男性名詞/女性名詞の代替として機能します。

男性の人を指すとき、3人称男性なのでlo, losを用いるのが基本ですが、
スペインではle, lesで言い表すことも多いです。

中性には複数形がありません。
これまでの話の内容など、
特定の名詞に対応しない時に用います

直接目的格代名詞は
動詞の直前に置きます。

例:
Carlos quiere un libero.
―カルロスは本が欲しい

Carlos lo quiere.
―カルロスはそれ(男性単数名詞)がほしい

Carlos quiere una bicicleta.
―カルロスは自転車がほしい。

Carlos la quiere.
―カルロスはそれ(女性単数名詞)がほしい。

Pedro os busca.
―ペドロは君たちを探しているよ。

No te entiendo bien.
―君(の言っていること)がよく理解できない。

スペイン語の間接目的語

間接目的語とは、
日本語の「~に」、「~へ」に対応するものです。

基本的に、動詞の後ろに置かれます。

間接目的語は、
必ず前置詞aを伴います

例:
José le dio un regalo a Carmen.
―ホセはカルメンにプレゼントをあげた。

Escribió a los padres.
―(彼は)両親へ手紙を書いた。

間接目的格代名詞

間接目的格代名詞は、
間接目的語の機能を担う代名詞です。

単数 複数形
1人称 me nos
2人称 te os
3人称 le les

3人称は、直接目的格の場合と違い、
性の区別がありません

間接目的格代名詞も
動詞の直前に置きます

例:
Mi madre enseña japonés a los extranjeros.
―私の母は外国人に日本語を教えている。

Mi madre les enseña japonés.
―私の母は彼ら(3人称複数名詞)に日本語を教えている。

Nos mandaron el arroz mis padres.
―両親は私たちに米を送ってくれた。

【スペイン語】目的語どうしの語順

直接目的語と間接目的語の語順は、
通常の名詞か代名詞かによって異なります

通常の名詞の場合

通常の名詞の場合は動詞の後ろに置かれますが、目的語の順序は特に規定されていません。

(直接)+(間接)、(間接)+(直接)
どちらでも構いません

例:
Ella trajo unas botellas de vino a la fiesta.

Ella trajo a la fiesta unas botellas de vino.
―彼女はパーティーに何本かワインを持ってきた。

代名詞の場合

代名詞の場合は動詞の直前に置かれますが、
必ず間接目的格+直接目的格の順番になります。

例:
Me las dieron mis padres.
―両親は私にそれらを与えた。
me:間接目的格1人称単数
los:直接目的格3人称女性複数

また、代名詞の両方が3人称である時、
間接目的格のle, lesはseに変化します。

例:
Se los mando yo.
―私は彼らにそれ(ら)を送る。
se(←le, les):間接目的格3人称
los:直接目的格3人称男性複数

※seは単数・複数のどちらにもなりうる。

【スペイン語】直接目的語・間接目的語のまとめ

今回は、スペイン語の目的語について勉強しました。

直接・間接目的語のまとめ

①「特定の人」が直接目的語の場合は前置詞aを付ける。
②間接目的語はすべて前置詞aをつける。
③直接も間接も、代名詞になったら動詞の前に置かれる。
④代名詞は(間接)+(直接)の語順。
⑤代名詞が両方3人称の時、間接目的格はseに変化する。

今回は重要事項盛りだくさんでした。
今後も目的語に関わる文法事項が出てくるので、
今回の基礎は絶対に覚えておきたいですね!!

¡Hasta luego!

ABOUT ME
ゆきっく
ゆきっく
東京外国語大学スペイン語専攻4年. 2017年バルセロナ自治大学へ留学しCEFR-B2認定を受ける. 2019年サラマンカ大学文献学部へ留学、言語学を中心に受講. 趣味はクラフトビール巡り.