スペイン語

【スペイン語文法基礎】点過去(-ar, -er, -ir)

¡Hola! ¿Qué tal?

今回はスペイン語の点過去について勉強していきます。

過去の前の「点」て何なんだ?というところもお伝えしていきますね。

動詞の基本のページを確認してからだと、より理解しやすいですよ!

【スペイン語】動詞・点過去の活用

今回は規則変化をする動詞について見ていきます。
点過去で不規則変化をする動詞は別のページで解説します。

ar動詞の活用表

例にはhablar(話す)を用いています。
太字になっているところが
ar動詞に共通する活用語尾です。

単数 複数
1人称 hablé hablamos
2人称 hablaste hablasteis
3人称 habló hablaron

1人称複数で、直説法現在と同じ形になります。

er動詞の活用表

例にはcomer(食べる)を用いています。
太字になっているところが
er動詞に共通する活用語尾です。

単数 複数
1人称 comí comimos
2人称 comiste comisteis
3人称 com comieron

ir動詞の活用表

例にはvivir(住む/生きる)を用いています。
太字になっているところが
ir動詞に共通する活用語尾です。

単数 複数
1人称 viví vivimos
2人称 viviste vivisteis
3人称 viv vivieron

1人称複数で、直説法現在と同じ形になります。

【スペイン語】点過去の語根母音変化動詞

点過去の活用でも、
語根母音が変化する動詞があります。
点過去で語根母音変化を起こす動詞は、すべてir動詞です。

この語根母音変化は、
3人称の単数と複数で起こります

語根母音変化動詞は
語根の部分が変化するだけで、
活用語尾は通常の動詞と同じです。

語根母音変化の種類

点過去の語根母音の変化には2種類あります。

e→i:convertir(変える), mentir(嘘をつく), preferir(〜をより好む), reír(笑う), sentir(感じる), etc.

o→u:morir(死ぬ), dormir(寝る), etc.

eがiになる動詞の活用表

例にはsentirを用いています。
赤字になっているところが、変化した部分です。

単数 複数
1人称 sentí sentimos
2人称 sentiste sentisteis
3人称 sintió sintieron

reírは他とは少し違うのでそちらも表で確認しましょう!

reírはeがiに変化し、活用語尾の-io, -ieronのiと合体して一つになっています。
re+io → ri+io → rio
re+ieron → ri+ieron → rieron

単数 複数
1人称 reí reímos
2人称 reíste reísteis
3人称 rio rieron
ねこ学徒
ねこ学徒
にゃにゃ⁉︎
辞書では3人称単数でoにアクセント記号がついてるにゃ!
もしや、つけ忘れにゃ?

あ、いいところに気付きましたね。

実は、2010年の正書法改訂で、reírの点過去3人称単数形には
アクセント記号が付かなくなったんです。

辞書にある活用表では、この変更が反映されておらず、アクセント記号が付いたままになっていることがあるんですよ。

正書法とは、スペイン王立アカデミー(Real Academia Española)が定める、綴り規則のことです。テストや検定では、この正書法に従うことが推奨されます。

oがuになる動詞の活用表

例には、dormirを用いています。
赤字になっているところが変化した部分です。

単数 複数
1人称 dormí dormimos
2人称 dormiste dormisteis
3人称 durmió durmieron

【スペイン語】点過去の意味

点過去は、
過去に始まり、過去に終結したことがらを表します。
ある時「点」で終結した過去、と覚えてください。

例:
Ayer le encontré al señor Nadal en el supermercado.
―昨日スーパーでナダルさんに会った。

Mi abuela murió hace cinco años.
―私のおばあちゃんは5年前に亡くなった。

Vivimos en Osaka 6 años cuando éramos pequeños.
―私たちは子どもの頃、6年間大阪に住んでいた。

ある程度長い期間そうしていたことでも、
すでに終結していたら点過去です。
点過去を、過去の一「点」のことがら、と覚えると最後の例文で間違えてしまいますよ!

【スペイン語】点過去(規則動詞)のまとめ

今回は、点過去の規則動詞と点過去の用法について勉強してきました。

点過去(規則動詞)のまとめ

①規則動詞は活用語尾のみが変わり、点過去であることを示す。
②ir動詞には、語根母音が変化する動詞がある
③点過去は、すでに終結した過去のことがらを表す。

スペイン語には「過去のできごと」を表す時制が複数あります。
点過去が過去を表すということだけでなく、
どういった過去なのかというところもしっかりと覚えておきたいですね!

¡Hasta luego!

ABOUT ME
ゆきっく
ゆきっく
東京外国語大学スペイン語専攻4年. 2017年バルセロナ自治大学へ留学しCEFR-B2認定を受ける. 2019年サラマンカ大学文献学部へ留学、言語学を中心に受講. 趣味はクラフトビール巡り.